20年以上有尾類を飼育している大ベテランたちのお宅訪問してきました!
お宅訪問を暖かく迎えてくれたお二人は、ぴーなっつ!さんとpatoさんです。ありがとうございます!
お二人ともTwitterで有尾の情報を発信していますので、気になる方は是非のぞいてみてください!
今回の記事では、私と同じように
- イモリの飼育レベルを向上していきたい!
- 他の方の飼育環境って実際どうなの?
- 床材ってどうしてる?
と思っている方に対して、イモリ飼育歴6年目の若輩者であるイモプラが、大ベテランの飼育環境を見て感じたことを考察してみました。
「でもさ…ベテランでもない、中途半端な立ち位置にいるイモプラが考察したところで、意味あるのかよ…」
と思っている方当然いるでしょう💦
当然その気持ちはわかります!
でも、ちょっとは意味のあることのはず!きっと💦
例えば、飼育ノウハウのレベルを10段階に数値化すると、ベテランたちのレベルはMaxの10だとします。
イモプラはせいぜい4弱がいいところでしょう…
なぜこんな数値化をしたかというと、
飼育レベル4以下の飼育者たちに近いのは、ベテランとイモプラどっちでしょうか?
そうイモプラなんです!
はるか先のレベルに到達したベテランよりも、飼育初心者や私と同じようなレベルにいる方は、イモプラのほうが分かり合える部分があると思うんです。飼育の悩みや失敗についても。
もちろんイモプラ自身の飼育ノウハウ向上のために、考察してアウトプットさせてもらっているのが一番の理由なんですが…それは置いといて。
少しでも参考になれば嬉しいです。
もし間違ったことを書いていた場合は、直接大ベテランのお二人からお𠮟りを受けますので、皆さんはイモプラをいじめないでください。
長々と言い訳してしまいましたが💦それでは、いってみましょう!
注:今回考察するにあたって、イモプラが飼育経験があるマダライモリとイボイモリ系、ファイヤーサラマンダーの飼育環境について書いています。
ぴーなっつ!さんとpatoさんの飼育環境
見学させてもらって最初に感じたこと
「飼育環境が違うこと」です!
長くイモリ飼育してきた場合、行きつく先は同じような飼育環境に落ち着くと思っていました。
しかし、結構違うのです…びっくりしました。笑
もちろん飼育している有尾の種類が違うため、ある程度異なるのは分かります。
それでは具体的に、どんな違いがあり、また似ている部分があったのか紹介していきます。
床材、餌の頻度、飼育場所、気温差、飼育ケース内のイモリの数、イモリの皮膚感
餌の種類、幼生の飼育環境、水場にはエアレーション使用
陸棲寄りのマダライモリやミナミイボイモリの飼育環境も違います。
これには驚きましたし、とても参考になりました。
まず最初にイモリを飼育する際、重要になる床材について、考えていきます。
ここからは、ややマニアックな内容(床材に焦点をあてた)になります。
イモリ飼育初心者の方はこちら↓を先に読んでもらえると、より分かりやすいと思います。

床材
床材とは、飼育環境内の下地になる床になる材料のことです。
使用されている床材の種類は、色々な種類のものがあります。
赤玉土、砂利、水苔、スポンジ、ソイル(焼成された粒上の土)、キッチンペーパー、苔、土など
この他にも種類はあります。
意外に知られていないイモリの特徴として、
人間のように口から水分を補給しません。
彼らは、「皮膚から直接水分を吸収」します。
そのため、
「体が直接触れる床材は重要」になります。
今回ベテランたちの床材を見学してみて、改めて思ったことがあります。
床材はとても重要ですが…
使用する床材の種類に関しては、「この床材じゃないとダメ!」ということは、あまり関係が無いことだと分かりました。
・使用していた床材(陸棲を好むイモリに焦点をあてています)
配合した土(荒木田土やピートモスなど)
焼成してある粒上のソイルに近い土
苔や植物も使用(飼育を楽しむ遊び心)
砂利と水苔
お二人の使う床材の種類が全く違いますよね。
ベテランたちの床材
イモリを飼育していく中で、床材が1番大事だと考えています。
床材の状態が悪いとイモリにもろに影響が出てしまい、病気になってしまうからです。
床材の種類は重要ではない!?
もし、ベテランたちに「この床材を使ってイモリを飼育してください」とお願いしたとします。
ある程度試してみてからではないとダメだとは思いますが、
指定された床材の特徴を理解してしまえば、どの床材でも問題なく飼育できてしまうと思うんです。
もちろん、イモプラにはできない芸当です…
「キッチンペーパーを床材として、通年管理してください」なんて言われたら
私は素直にお断りします💦自家中毒パニックを起こしてしまいます…
要するに
「床材の種類ではなく、イモリの皮膚に合う床材の状態を維持」することが重要なのです。
注:今飼育している沢山のイモリの数ではなく、また無理難題な床材ではないことを仮定しています。
なぜ二人が使う床材の種類が違うのか?
1つ考えられる理由が
patoさんは、国内のサンショウウオをメインで飼育しています。
種類にもよりますが、サンショウウオは高い山など寒い場所に生息しています。
そのため高温(25℃以上)が苦手で、飼育するには低温管理が必要になります。
クシ系やイボイモリ系を飼育している、室内と屋外両方使っている(気温差の波が大きい)
サンショウウオが沢山いる室内で、低温管理を維持(20℃前後を維持、気温差の波が小さい)
お二人が使う床材が違う理由として、
この飼育環境の温度差が関係しているのではないかと考えました。
水は、温度が低ければ痛みにくく、菌の繁殖も抑えられます。
冷蔵庫に入れた飲み物のほうが、常温より長持ちするのと一緒ですね。
そしてもう一つ違う理由は、
日々のメンテナンスのやり方に、個々で好みが分かれるからだと思います。
こんなこと言うと元もこうもないかもしれませんが💦
自分に合ったやり方を模索して、たどり着いた床材と管理法ではないかと思うんです。
patoさん宅訪問でのひとこま
こちら↓の画像(ぴーなっつ!さんが撮った写真)は、

patoさん宅のファイヤーサラマンダー若い個体たちの飼育環境です。ミナミイボイモリの幼体たちも、似たような飼育環境でした。
イモプラの率直な感想は、「この小さいケースで、この数のサラマンダーは多くないか💦」というものでした。
一緒に見ていたぴーなっつ!さんも「自分だったら、この数のファイヤーサラマンダーを同じ飼育ケース内に入れて、この床材(砂利と水苔)で維持してたら自家中毒起こしちゃうよ」なんて話ながら、笑っていました。
イモプラでは手に負えなくなるかもしれない飼育方環境が、
なぜpatoさんだと問題なく維持できているのか?
皆さん「いやそれはお前(イモプラ)とpatoさんの飼育レベルが段違いで違うからじゃん!」
大正解です!その通りです!
ただそこで、
個々のレベルが違うだけで切り捨てるのではなく、
何が足りなく、なぜ手に負えなくなってしまうのか、
自分で考えてみるのは重要なことだと思います。
patoさんの床材に焦点をあてながら考えてみます。
patoさんの床材は砂利
patoさんは、赤玉土や水苔なども使用していましたが、床材としてメインは砂利でした。
砂利の特徴
・砂利はまるごと水洗いができる。
砂利は耐久性に優れていて、手でゴシゴシ洗っても、つぶれたりしません。
イモリが出した糞や食べ残したエサなども、床材ごと水洗いができるので、清潔な床材としてリセットできます。
・水はけが良い。
糞や食べ残したエサなどで汚れてしまった水も床材の底に溜まるので、イモリの体に汚れた水が長い時間触れるのを防げます。
保湿力が低い。
水はけが良い反面、床材として敷いた砂利の上面と下面では含んでいる水分量に差ができる。ちょうどいい水分を含んだ状態を保つのは難しい。
・アンモニアを分解するバクテリアなど微生物が床材に住み着きにくい。
patoさんの飼育法
一言でいうと「定期的に床材を丸洗いすることで、清潔な飼育環境にリセットするやり方」だと思います。
この強みが活かせる点がもう一つあります。
「栄養価の高い餌を多く与えられるということ。」
イモリが餌を沢山食べると、糞や食べかすなどで、床材がすぐに汚れた状態になってしまいます。
他の床材では、砂利のように丸洗いができないため、汚れた状態の床材が細菌の温床となり、イモリが病気になってしまう危険があります。
その点、砂利は汚れてしまっても、水洗いさえしてしまうば、綺麗な床材としてリスタートできるわけです。
しかし、沢山餌を与えてしまうと消化不良を起こす危険性があります。
もちろん、床材が砂利であっても同じです。
「それなら餌を沢山与えなければいいじゃないか…」と思いますよね?
では、なぜ与えるのか…
patoさんに教えてもらったことで
「イモリが生まれて1年間で、栄養価の高い餌を多く与えることは、それ以降の成長の伸びが全然変わってくる」
栄養価の高い餌を食べて大きく育った個体は、丈夫で病気になりにくくなります。
健康で大きくなった個体は、繁殖できる個体になるのも早く、受精率も上がってくるでしょう。
- 低温管理で気温差を抑えて、イモリが活発で食欲がある状態を維持する
- 汚れた床材は、丸洗いできる砂利を使い、定期的な洗浄でリセットし、清潔な環境を維持していく
- 日々イモリの状態を確認して、体調管理は怠らない
砂利のデメリットで書いたことも、やり方次第で解消できます。
- 砂利を斜面にして高低差を出す
- 保湿を保つために水苔を一緒に入れる
- エアレーションを使い水流を起こし、水の腐敗を遅らせる
実際にpatoさんが飼育環境でやっていた方法です。
ぴーなっつ!さんの床材は土
ぴーなっつ!さんの場合は、苔や粒上の焼成された土も使っていました。
今回はぴーなっつ!さんが練って配合した土について、どのような特徴があるか考えていきます。

- ピートモス 49%
- 荒木田土 49%
- ゼオライト(珪酸白土) 2%
- 水


土の配合については、床材の種類と同じく正解がありません。
個々で飼育者の好みに分かれますので、参考程度でお願いします。
ぴーなっつ!さんもこの配合以外も、色々試行錯誤して楽しんでいました。
材料の値段は安いので、実際に練ってみて、どんなものか確かめるのは楽しい作業ですよ。
土の特徴
・保湿力が高い
荒木田土とピートモスは保湿力のある土なので、すぐに床材の水分が蒸発せず、やや乾燥してるが水分も含んでいる床材として維持できる。
・メンテナンスが楽
土を床材としてセットしてしまえば、床材としての日々のメンテナンスはあまりありません。
土が乾燥してくれば水を上からかけてあげる。糞や食べカスも分かりやすいので、気が付いたら取り除く。
・陸棲寄りのイモリに向いた床材(イボイモリ系やマダライモリ)
脱皮をして乾燥に適した皮膚になっていることが条件ですが、水分を少ない状態で床材を長期維持できるため、イモリの大敵になる細菌が繁殖しずらく、自家中毒になるのを抑えられる。
・気温差にも強い
水分量を抑えられるので、気温差があっても床材の水分が痛みにくい。
イモリも乾燥気味の皮膚になっているのが条件ですが、ある程度の暑さでも耐えられる。
・床材を丸洗いできない
砂利のように水道水で床材ごとゴシゴシ洗うことはできません。
床材として汚れてきて場合、土ごと新しいものに取り換える方が無難です。
・水棲を好むイモリには適さない
乾燥気味の床材として使用するので、水棲寄りのイモリ(アカハライモリやコブ系のイモリなど)には適していない。
・イモリの皮膚の状態に注意
上陸間もない幼体や皮膚の状態がヌルっとしたままのイモリを、土の床材にいきなり入れてしまうと干かららびてしまいます。乾燥に適した皮膚の状態が分からないと失敗する。
ぴーなっつ!さんの飼育法
一言でいうと「限られたスペースでも、のんびりマイペースに管理できるやり方」だと思います。
水分量が少なければ、細菌の繁殖も抑えられるので、気温差にも強い飼育環境にできるのが強みです。
イモリは暑さに弱いと言われますが、
それはイモリ自体が暑さに弱いのではなく、気温が高いと水分も痛むのが早く、細菌の増殖や水の汚れで、イモリが病気になってしまうためだと思います。
- 保湿力の良い床材を使い、水分量は抑え目
- 餌の頻度も少なめにして、日々のメンテナンスは楽にできるようにしている
- イモリは乾燥にも耐えられる皮膚にして飼育管理
- 季節に応じて無理させない(夏と冬はお休み期間)
まとめ
ベテラン有尾愛好家宅を訪問した時に、飼育管理について、イモプラが思ったことを考察して記事にしました。
本当は床材以外にも焦点をあてて、紹介したかったのですが、まとめきれませんでした。
もし反響が良かった場合、続きも考えてみますね。
イモプラの主観強めで、お二人の飼育方針を例えますと
こんな感じです(ドラゴンクエストの作戦コマンド風)
いのちをだいじに 守備型
マイペースでのんびり行きましょうや。季節に応じて休みましょう(夏と冬はお休み期間)
私ものんびり楽しみながら飼育するから。
ガンガンいこうぜ 攻撃型
コンディション管理やメンテナンスは私に任せて、イモリは成長まっしぐら!
もりもり元気にエサを食べて大きくなりなさい!
ちなみにイモプラは、ぴーなっつ!さんよりの飼育管理です。
理由は飼育環境が限られているからです。
私の許された飼育スペースは、4畳半の納戸とベランダの1部分です。
いつかイモリ部屋持つことが、私の夢です。笑
通年低温管理もできませんし、室内の気温差に波もあります。
餌の頻度は抑え目にして、床材が汚れにくくして、メンテナンスは楽にしています。
正直なところ、patoさんの飼育法は上級者向けで難易度が高いと思ってます。
平日は約1時間程度イモリの状態確認にあて、土日は半日かけてメンテナンスするみたいです💦
patoさん曰く「毎日プラカップにいるイモリも(数十個ありました)蓋開けて状態確認してるよ」
確かにpatoさんなら、ちらっと見ただけでイモリの体調確認できるかもしれませんが、普通の人では到底無理ですもん。きっとさらに時間がかかってしまうか、自家中毒パニックでしょう。
砂利洗うのだって重い冷たい重労働ですもん
土日は半日かけてメンテやるって修行ですもん
作戦コマンド:ガンガンいこうぜですもん。
すいません、悪ふざけしました。
まとめで、何が言いたかったかというと、
無理しない程度、自分に合った飼育法やメンテナンスを見つけていくのが1番です。
最初は背伸びせず、メンテナンスしやすい、床材と飼育ケースごと洗えるような、シンプルな環境から初めていくのがいいと思います。
徐々にコツをつかんでから、見栄えのするイモリウム立ち上げてみたり、繁殖にもチャレンジしていくのがいいのではないでしょうか。
今回はベテラン有尾愛好家のお宅訪問できたので、自分の勉強のために考察してみました。
少しでも参考になれば、嬉しいです。
もし有尾愛好家お宅が気になる方は、AQUA LIFE 2023 3月号にpatoさんが有尾類愛好家訪問にて紹介されています。
メインはプレコの回ですが、patoさんのインタビューや飼育環境が詳しく紹介されていますので、読む価値大です!

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