- 上陸って、なんですか?
- どうしよう!?初めての上陸で不安かも…
- そろそろ上陸なのかな?判断基準はあるの?
そんな疑問にお答えします。
今回の記事は、マダライモリの上陸について詳しく解説していきます。
上陸について大事なこと!
約200匹以上のマダライモリを上陸させてきた経験の中で、イモリプログラミングが分かったことがあります。
上陸には焦りは禁物!すぐ陸地に移さないことです!
上陸判断基準がどうのこうのより、まずは焦らないことが1番大事です。
まず第一、イモリは勝手に上陸してくるからです。
そう言われても…心配なんです!
分かります!その気持ちは痛いほど分かります!ここまで大事に育ててきたのに、ここで死んでしまうなどの失敗したくない気持ち。
マダライモリは、陸棲よりの強いイモリであるため、深い水場などがあると溺れてしまう怖れがあります。
そのため、上陸した幼体がすぐ溺死してしまうのでは?と、飼育者は心配してしまいます。
しかし、幼生時から幼体へと変態している上陸時期で、私の経験上(約200の中で)、溺れて死んでしまった経験はありません。
上陸は彼らに任せてあげましょう!私たちがやることは、サポート(陸地を用意してあげること)であり、上陸の手助け程度でいいのです。
まず最初に上陸の心構えとして、焦りは禁物!ということを伝えたく書いてみました。
以降では、上陸について、具体的な解説をしていきます。
上陸への道3STEP
STEP1:上陸とは?
そもそも上陸とは何でしょう?
上陸とは、水中で生活していたイモリの幼生(エラ呼吸)が、体の構造を変化させ、幼体(肺呼吸と皮膚呼吸)になり、陸へ上がってくる行動のことです。
イモリ(ウーパールーパーのように上陸しない仲間もいるため)で解説すると少し分かりにくいので、分かりやすいカエルで説明させてください。

卵から孵化してオタマジャクシの間は、水中でエラ呼吸しながら生活しています。
赤枠で囲ったところが、ちょうど上陸している状態になります。
水中から出るとエラ呼吸では呼吸ができないため、陸上へと適応するため肺呼吸に変化していくわけです。
この上陸は、両生類特有の行動になります。生きている途中で、内臓器官を変化させてしまうことは、両生類にしかできない能力なのです。
少し余談ですが、上陸したイモリは肺呼吸以外に、補助的な役割で皮膚呼吸もしています。皮膚呼吸は皮膚が濡れている状態でないとできません。水分から酸素を吸い込んでいるためです。
マダライモリの場合、卵から孵化して、約3か月で上陸してきます。ただこれはあくまで目安であり、個体によって時期はバラバラです。
STEP2:幼生から幼体の変化
イモリは上陸するために、呼吸器官を変化させます。しかし、イモリの体の中の変化であるため、内臓器官の変化は判断できません。
そのため、飼育者はイモリの外見の変化を見て、上陸判断をしていきましょう。以下の写真が幼生と幼体の姿になります。


写真で見て分かるように、マダライモリの幼生と幼体では、外見もかなり違います。
1日2日程度では、ここまで変化しません。上陸に向けて徐々に変化してくるので、その変化を確認しながら上陸準備をしてあげましょう。具体的な上陸準備はSTEP3で紹介します。
このSTEP1では、幼生から幼体への変化を掘り下げていきます。
まず外見で1番判断しやすい箇所が、首の付け根にある外鰓(がいさい)です。
イモリの幼生も、ウーパールーパーのように首の付け根に羽根飾りのようなものがついています。 これが外鰓(赤丸の箇所)です。 これは文字通り体の外にある鰓(えら)で、魚と同じようにこれを使って水中で呼吸をしています。エラ呼吸から肺呼吸に変わり始める段階で、外鰓が縮んで小さくなってきます。
それと同時期に背中のヒレ(赤丸の箇所)も同様になくなり始めます。
マダライモリの場合、上陸が近い個体は少しずつ皮膚が緑色になってきます。手足も太くなります。
この時期になると、まだ外鰓がある幼生でも、水面まで顔を上げて、酸素を取り入れている様子が確認できます。徐々に呼吸器官が変態してきている証拠です。
STEP3:上陸準備
自然界に生息しているマダライモリの幼生は、池などの止水域にいます。生活環境に水場と陸地が両方あります。上陸時期になれば、自分から勝手に陸へ上がってきます。
飼育環境下では、池などの環境を用意はできません。しかし、似たような環境を用意してあげればいいのです。
私の場合、サテライト水槽で幼生を飼育管理しています。最初から上陸できる陸地も用意している環境であるため、イモリが勝手に頃合いを見て、上陸してきます。

サテライト水槽の幼生管理について知りたい方はこちら↓で解説しています。

一般的なイモリの幼生管理は、小さな容器を使い個別管理で飼育をしていると思います。

この場合、容器が小さいため、陸地まで用意できないでしょう。
STEP1で紹介した赤丸の箇所がだいぶ小さくなってきたら、容器の大きい(水場と陸地が用意できるサイズ)に移さなくてはいけません。


上の写真は、上陸用の飼育ケージです。水草と100円ショップに売っている鉢底ネットを折り曲げて陸地を作りました。
これはあくまで参考程度です。上陸用の飼育ケージは、水辺と陸地が用意してあり、イモリが上がってくることができれば、なんでも構いません。
砂利などの底材を、斜めに底上げして陸地を用意してあげるのも、イモリが上陸しやすくいいと思います。
ただそんなに焦って移す必要はありません。外鰓や尾のヒラヒラが少し縮んだ程度では、私は上陸用のケージに移しません。餌をたくさん食べてもらって、大きく成長してもらってから、上陸準備します。もし心配であれば、個別管理の小さい容器に水草を入れてあげれば、溺死する可能性も低いです。
まとめ

今回の記事では、マダライモリの上陸判断について解説してきました。
マダライモリの幼生を丈夫な個体に育てる方法については、こちら↓で解説しています。
【幼生飼育完全版】上陸までに元気で丈夫な個体にするためには(記事製作中)

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